何を食べよう。。。。

日本人の食生活が多様化していき、食材は豊富になったけれど、それがいつまで食べられるのだろうか。多様化と言えば聞こえはいいが、本物を食べようと思えばそれは高価で、代用品が増えてさらに本物が減ってどんどん消えていく。美味しいものを安く食べたいと考える貧乏人としては代用品でもおいしければいいと考えてはいますが。

たとえば肉。成型した肉は安い内臓肉とかを接着させて作っているし、同様にサイコロステーキなんてのも肉を切り分けたものではなくて成型したものの方が圧倒的に多い。

加工食品はもちろんのことカニ風味のかまぼこなんて代用食品のトップクラスだし、バターの代用品であるマーガリンや、人工イクラ、コーヒーとかに使うフレッシュはミルク風にした植物油でサラダ油を飲んでいるようなもの。

回転寿司でもよく食べる魚貝類といえば、アナゴがウミヘビを南米から輸入したものだったり、平目がアメリカナマズだったり、平目のエンガワはオヒョウやカラスガレイだったりする。それでもしっかりとナニナニ風と表示されていればまだしもされていないというのは困る。ただどう考えても安いと言うことならそれは本物ではないと断定できるから、食べて確かめてからその素性を調べるということも出来る。

しかし、関さば等の銘柄を他で獲れたものなのに産地偽装して高く売るのは許せないし、奇形魚や病気とかで死んだ魚をそのまま加工してわからなくして売ると言うのはもっと許せない。野菜や果物が形が悪いと言うのとは根本的に違うのである。

これから先、それも遠くない将来において一番の武器は実は食品なのである。それも人を殺す武器ではなく人を生かす武器なのである。日本の食糧自給率が低いのは仕方ないけれど、穀物需要はどんどん高まり価格は高騰して行くし、海産物も今まで魚を食べなかった国の人たちが乱入して来ることで資源の取り合いになるだろう。特に中国やインドなんかが経済的に豊かになって来て食べ始めているからそれだけで胃袋が数十倍に増えてしまっている。代用品でさえ日本人の口に入らないような日々が来るのである。今は知能有る哺乳類として殺すなと言われている鯨だって、ニシン等の回遊魚を食べる害獣として乱獲されるかも知れないのである。そのときあなたは何を食べますか。

 

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